職場の表彰式で長く勤めた人を表彰するのと同時に妻への感謝状も渡される。その感謝状の中で「内助の功の賜物であり」という表現にいつもひっかかる。表彰対象者が女性社員の場合、その夫に対しても同じように言うのだろうか。
「内助の功」を改めて調べてみると、「陰ながら援助する身内の功績。特に、夫の活躍を支える妻のはたらきについていう」とのこと。直接女性を指す単語は入っていないけれど、男性が社会の表舞台に立ち、女性は男性の陰に控えて男性を支えるのがよろしい、という固定概念に基づいて使われてきた慣用句。もし女性社員の夫に対して「内助の功の賜物」という言葉を贈ったらたぶん違和感を感じる人が多いのではないか。これは、この慣用句がステレオタイプに根ざしている証拠。この手の表彰は女性を褒める好ましいもののように見えて、実はステレオタイプを補強する。そしてそのステレオタイプは女性が発揮できるはずの能力を抑え込む。もちろん主婦として能力を発揮する人もいるだろうが、多様な生き方のひとつに過ぎない。
「内助の功」という言葉を使うのはもう無理があるんではなかろうか。


0 件のコメント:
コメントを投稿