マウンテンバイク(MTB)は色んな人におすすめしたい気持ちがありつつも、一般の感覚からするとちょっと普通じゃないからおすすめしにくいな、というジレンマが。そもそも、自転車で山道を走ると言われても意味が分からないというか、イメージができないと思うのでざっくりと紹介してみましょうかね。
自転車が走る道をイメージする道幅より大抵狭いかと思います。人一人が歩く道幅、50cm以下が多いかと。そして谷側にガードレールなぞありません。慣れてバイクコントロールがある程度上手になってくると普通に楽しく走れるようになります。
変化に富む道
砂利、石ころ、岩、木の根っこ、切り株、穴、倒木、段差、崖、登り、下り、つづら折り、ドライ、ウェット、マッド...
下界の道とは比較にならないほど目まぐるしく道や路面が変わります。これがすごく楽しいんですが、経験やスキルが足らないと難しすぎて全然乗れない…ということになります。
初めての人を連れて行くときの道選びはよくよく気を付けないといけませんね。
サドルにはほぼ座らない
普通、自転車の乗車姿勢と言えばサドル(シート)に座っているのが基本で、お尻を浮かすのは中高生が立ち漕ぎする時くらいでしょうが、MTBでは全く逆。お尻をサドルから浮かせて膝を軽く曲げた二本足でペダルに立つのが基本姿勢になります。
自分の体がサスペンション
MTBにはサスペンションが付いてはいますが、自分の身体を自転車に預けて乗っていたら山道ではまともに走れません。腕、脚、体をフル活用して路面の凹凸や段差をいい感じにいなして走ります。
タイヤは滑る
自転車に乗っていてタイヤが滑るなんて遭遇したくない恐怖の事態だと思うんですが、MTBではタイヤが滑ることからは逃げられません。山道でタイヤはいとも簡単に滑るので、積極的に走って慣れて、滑ること前提で普通にコントロールできるようになります。
ペダルを踏んでも進むとは限らない
滑りやすい路面の登り坂でペダルを踏むとタイヤが空転して進まなかったり、逆に滑りにくい路面の登り坂でペダルを踏むと前輪が浮き上がってウイリーになって進まなかったりします。ペダルへの力のかけ方、乗車姿勢など、色々と考えて工夫しながらペダルを踏んでいます。
ブレーキで後輪は浮く
これも普通の人にとっては遭遇したくない恐怖の事態でしょうね。ママチャリで思い切りブレーキを握っても後輪が浮くことはまずないですが、MTBのブレーキは指一本で少し強めに握るだけで後輪が浮くほどの制動力が出ます。下り坂ならもっと簡単に後輪が浮きます。そして山道の下り坂はだいぶ急なので、超簡単に後輪が浮きます。そしてもう少しやりすぎると前転。普通は後輪が浮くこと自体がアクシデントでパニックになってしまうと思うんですが、MTB乗りは浮くのを普通に処理できます。
人間ABSの能力は必須
山道ではブレーキをかけると簡単にタイヤがロックして滑ります。後輪がロックするのはまだ良いんですが、前輪をロックさせてしまうと高確率でスリップダウン、つまり転倒します。だからと言って絶対にロックしないユルユルのブレーキングだと減速が足らずに危険な目に遭います。ファイト一発気合のブレーキング!とか死ぬだけです。だからMTBではロック寸前のブレーキングを身に着ける必要がある訳です。すごーく繊細な技術です。
タイヤにかかる荷重とグリップを常に意識している
道にどういう障害物があるか、路面の状態、滑りやすさはどうか、どこにタイヤを通してどう走るか、瞬時に判断しながら走っています。走り慣れた道でも日によって天候によって変わってくるので、常に路面を読んでいます。
障害物の対処
何をしなくてもクリアできる障害物はバイクまかせでそのまま通過すれば良いですが、そうじゃない場合は転倒しないために何らかの対処をしないといけません。
横にかわす、タイヤを浮かせて乗り越える、跳び越える、等々…。
ビビると大抵失敗するので、出来るイメージを強く持って思い切っていくべし。どうしてもビビッてしまうなら降車するべし。
転倒したら思い切り転がる
MTBで山道を走っていて一度も転倒しないなんてことは無いと思っておいた方がいいです。転ばないに越したことはありませんが。
転倒する際は下手に抵抗すると大けがしやすいので、「あっ!転倒する!」と思った瞬間にコロコロと転がるモードに切り替えます。はた目には派手に転んだように見えますが、実はダメージが少なく済みます。
誰も安全を保障してくれない
登山と一緒ですが、管理された遊園地ではないので誰も安全を保障してくれません。リスクは自分で判断し、何かあっても現場で自分で対処。
やはりMTBは気軽におすすめできませんね~ (;^_^A
でもすごーく楽しい世界なので、これを読んでも「やってみたい!」という奇特な方がいたらゼヒやってみて欲しいと思います!












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